トレッキングシューズの選び方
登山靴は、不安定な登山道の中を長時間歩行するための足の保護具です。
例えば岩場のある登山道でローカットのシューズを使用するとなると、足をくじいて歩けなくなるかもしれないといったリスクが存在します。そこで足首をある程度守る道具としてミドルカット、ハイカットのトレッキングシューズが存在します。
登山靴はハイカット、ミドルカット、ローカットと種類があります。これから登山を始めてみようと思う方はミドルカットの登山靴から初めてみましょう。一般的に主流の防水性(ゴアテックスなど)を要すミドルカットの登山靴は値段にして1万数千円程度からが相場でしょうか。
アルプス縦走を目指すなど明確な目的がある場合にはいきなりハイカット重装備用のものを選んでもかまいませんが、時々中低山も行くということならミドルカットのもの1足を持っていても無駄にはならないと思います。
登山靴を購入する場合は専門店に行き、必ず試着しましょう。好日山荘や石井スポーツ、エルブレスなどの専門店に行けば店員さんが有識者であることが多く、アドバイスを頂けることはもちろん、厚手の靴下とセットでフィッティングを確認することができます。店舗によっては登山道を見立てた模擬設備を置いているところがありますので登り下りの歩行感覚まで試すことが可能になっています。
サイズ感はブランド・メーカーによってまちまちです。いざ山を歩き始めて靴ズレを起こしようなものなら登山に対してネガティブなイメージしか思い浮かばないことでしょう。そうなってしまっては楽しいはずの趣味が楽しくなくなってしまうのです。
ジョギングやマラソンを普段からしているような体力のある方はトレイルランニングに興味を抱いているかも知れません。そのような場合にはトレイルランニング用シューズというものが存在します。これはローカットのものにあたります。しかしその用途と機能性から防水性能をそもそも有していないものが多いです。このように自分の目指す目的、用途に応じて装備をチョイスしてゆくことがポイントとなります。
ちなみに縦走を目的としたトレッキングシューズの場合、それ自体の重量もありますしソールがかなり固いです。山行中は良いのですが下山後に固いシューズを履いて移動するのは苦痛にもなりかねません。そういった可能性をふまえ、無難な落としどころとなるのがミドルカットのトレッキングシュースとなるわけです。